楽器フェア2007

全部書くとタイヘンなことになるので、
印象に残ったものを掘り下げて書きます。

〜ピアノ編〜

=シュタイングレーバー=
ドイツはバイロイトの名器!
会場は相変わらず騒々しくて、ピアノの音色を聴くどころではなかったから
詳細なインプレッションは避けるけど、
そんな中で感じたのは、非常に柔らかく深みのある響き。
これはもっと弾き込んでみたいピアノですね!
なかなかお目にかかれる機会がないのが残念。
どこかで思う存分弾いてみたいものです。

=ベヒシュタイン=
会場ではコンサートタイプのC324を、
別室の試弾室ではL167を弾いてみた。
相変わらずベヒシュタインですね(笑)
非常にクリアで分離の良い音です。
なんて言うんだろう、ものすごく解像度の高い超高級オーディオみたいな感じ?
大抵はダンゴ状になってしまう和音なんかでも
それぞれの音がちゃんと聴き取れる。
ある意味分析的な音。
輸入代理店であるユーロピアノさんが出展していたんですが、
以前、千歳烏山のショールームで弾いた時は
「あなたみたいなロマンティックな曲を弾く方にはつまらないでしょう?」
なんて言われたこともあるけど、
全然そんなことはありません!
特に古いベヒシュタインは現在の物より柔らかい音がして大好きです。

=プレイエル=
ラインナップ中最小のP170を試弾。
ベヒシュタインの項で触れたユーロピアノさんから
「ベヒシュタインはつまらないでしょう。」
と言われた時に弾いていたのが、実はこのプレイエル。
モデルも一緒。
華のある音色で、リリカルな印象で好みです。
僕の曲にも良く合いますね。
ベヒシュタイン同様に戦争の影響で消滅しかけたメーカーだけに、
戦前のオリジナルモデルを弾いてみたいですね。

=スタインウェイ=
言わずと知れたピアノの王様。
今回は創始者が初めて作った、通称「キッチンピアノ」と言われる初号器のデザインを復刻させた特別なモデルと、
現在の正統後継者、ヘンリー・Z.スタインウェイの記念モデルを弾かせて頂きました。
どちらも美しい外観のピアノで、歴史を感じます。
スタインウェイジャパンの方にいろいろと説明をして頂きましたが、
ピアノ作りに関する並々ならぬ情熱を感じましたね。
音色や演奏性はいまさら言うまでもないでしょう(笑)

=ザウター=
ドイツの名器です。
奥行き160cmの小型モデルを試弾。
大きさの割にパワフルで、良く鳴るピアノです。
同行した友人はピアノが弾けないのですが、
このピアノを使ってユーロピアノの方から簡単なレクチャーを受けていました。

=ヤマハ=
フラッグシップであるCFIIIsを試弾。
聴き慣れたヤマハの音ですね。
柔らかい中にも芯のある、太く温かい音。
海外のピアノのようは華はないけど、水墨画的ないぶし銀な音色が魅力です。
とても弾きやすいですね。

=カワイ=
フラッグシップであるSK-EXを試弾。
これまた想像通りのカワイの音ですね(笑)
ヤマハに比べて硬質感のある響きで、
個人的なイメージでは「ガラスの音」って感じです。
繊細で透明感のある音。
ヤマハとはある意味対極にある音と言えるかもしれません。

=ノイペルト=
これはピアノの先祖とも言えるチェンバロ(ドイツ語圏)です。
英語圏ではハープシコード、フランス語圏ではクラヴサンとも言います。
バッハの時代の楽器ですね。

小型のモデルでしたが、ちょこっと弾いてみました。
トリルなんか取り入れながら弾くと、もうバロック感全開ですね(笑)
鍵盤は小さいです。
ヤマハのショルダーキーボードKX-5くらいかな?
打鍵後は鍵盤から指をしっかり離さないとプレクトラム(弦を弾く爪)が戻りきらないので
弾きこなすには慣れが必要です。


〜電子楽器編〜

=KORG KAOSSILATOR=
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/kaossilator/
パッドを指でなぞって音を出すシンセサイザーです。
これは楽しい!!
KaossPadにプリセットされていたシンセ音色と違って
こちらはスケール(音階)で演奏できます。
シンセ音色もリード、ベース、パッド、コード系、ドラムなどさまざまで、
鍵盤が弾けない人でもライブ出来ちゃいそうな勢いです☆
KORGは相変わらず魅力的な製品を出してくれますね。

=Clavia DMI Nord Wave=
http://web2.moridaira.com/clavia/wave/index.htm
スェーデン生まれの真っ赤なシンセサイザー。
僕が音楽を始めた頃にNord Leadという、その後のヴァーチャルアナログシンセブームの火付け役となったシンセを出したメーカーの最新作。
アナログシンセ系の音色だけでなく、サンプルプレイバック機能を持たせたことで
リアルな楽器音なども出せるようになった。
でも、リアルな楽器音を出すというのは、このシンセの使い方じゃないですね。
「新しい音を創る」
これがシンセの正しい姿!

=ケロミン=
http://www.keromin.com/
今回の目玉のひとつ!(笑)
実際に演奏もしてみました。
音域も細かく設定できるし、音色も変えたり出来るので楽しめます!
右腕(足?)に付いた操作子には「一ケロ入魂」の文字が(笑)
演奏自体も慣れれば簡単ですね。
テルミンよりも音程はとりやすいです。
某覆面のパペット芸人も真っ青な癒し系っ電子楽器でした☆
来年3月から一般販売開始で、定価は49,875円だそうですが、
11/4までは44,100円(税、送料込み)で、
11/5〜は46,200円になるそうです。
出来ればもうちょっとお安くして欲しいですね。


〜その他の楽器編〜

=AOYAMA ハープ=
http://www.aoyama-harp.co.jp/
唯一の国産ハープらしいです。
ハープという楽器に初めて触りました。
メーカーの方がいろいろと教えてくれて、とても勉強になりました。
とにかくちゃんと鳴らすのが大変です!
思ったより力を入れてやらないと全然鳴らないです。
ハープというと女性がしなやかな手つきで爪弾いてるイメージがありますが、
実際はかなりハードな楽器ですね(笑)
それに加えてペダルで特定の弦を半音上げたりしなきゃならないから
これはもう大変な作業です。
値段も中型の国産普及型グランドピアノが2〜3台買えちゃうくらいするのにも驚きました。
こうやって普段接しない楽器に触れられるというのは
楽器フェアならではですね。
勉強になります。

=ヤマハ サイレントチェロ、ヴァイオリン=
http://www.yamaha.co.jp/product/strings/prd/concept2/cello/index.html
http://www.yamaha.co.jp/product/strings/prd/concept/silent/index.html
やっぱり弦楽器は好きなので、ちょいとトライしてみました。
が・・・。
いやぁ、やっぱり難しいですね、弦楽器は(苦笑)
こりゃ死ぬ程練習しないと葉加瀬太郎や溝口肇にはなれませんね(爆)
サイレントシリーズは、まぁ音はアコースティックとは全然違う電気的な音ですが、
最初の取っ掛かりとしては面白いですね。


〜最後に〜
ユーロピアノのある方がこう仰ってました。
「ピアノを弾くことを英語では"play"って言うでしょ。
 "play"ってのは、つまり"遊ぶ"ってことだよね。
 楽器と言う物は、本来触って遊べるものでなくてはならない。」
確かにその通りだと思います。
"遊ぶ"ということは、能動的で、感覚的で、楽しいこと。
楽譜を目で追って、それを指でなぞるようなルーチンワーク的な動作は
"音楽"とは言えないのかもしれない。
そう考えると、「楽譜通りに弾くことが正しい」としてきた日本の音楽教育は
あまりよろしくないですね。
僕はあまり楽譜を書きません。
もちろん必要であれば書きますが、自分で演奏する分には必要ないので。
結局、楽譜に書けることなんて、音楽のごく一部分でしかないんですよね。
もちろん楽譜は音楽界の共通言語だから必要だとは思うけど、
その他にもいろいろなものを見たり聴いたり、感じたりすることによって
たくさんの人生経験を積むことが必要なんじゃないでしょうか。
それを含めて"遊ぶ"ってことなんじゃないかと。
僕も生涯、遊んでいきたいと思います。
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