「ほしぞらのゆりかご」 - PLEYEL 3bis(1911年製)

僕の音楽的ルーツのひとつは近代フランスのピアノ曲なんですが、

実はいままでフランスのピアノを弾いたことは数えるほどしかなくて。

そんな中、去年訪れた群馬県は高崎のコンサートサロン アトリエミストラルさんですこしだけ弾いた

PLEYEL(プレイエル) 3bisという100年ほど前のピアノがとても印象に残っていて。

現代のプレイエルを弾いたことはあったのですが、ここのプレイエルは空間の箱鳴りも手伝ってか、

その小さなサイズからは想像できないほど豊かな低音の鳴りと、

光の粒子というか、粉砂糖というか、なにかそういったサラッとした華やかな響きを纏った中高音域、

そして全体から醸し出される柔らかさ、温かさは、現代のプレイエルではなかなか出せない音だったんです。

で、先日それをふと思い出して「プレイエル弾きたい」とSNSでつぶやいたら、

そのミストラルさんのピアノをメインテナンスしているさいたまピアノ工房さんから

「プレイエル 3bisの調整が一段落したので弾きに来ませんか?」とお誘いを受けまして。

もちろん、一も二もなく飛びついたワケで(笑)

そのときに撮った動画がコチラです。

 

 

アトリエミストラルさんのところのピアノとほぼ同時期の同モデルですが、その音色は結構違う印象です。

こちらの3bisは低音域は軽やかで、全体的に匂い立つような華やかさを感じました。

「フランスのピアノは香水の香りがする」と言われるみたいですが、分かる気がします(笑)

あと、「コンッ」というアタック感が独特ですね。

ちなみに曲は拙作「ほしぞらのゆりかご」という曲です。

僕がサントラを担当した映画「紲 〜庵治石の味〜」では主人公たちがデートするシーンで使われた曲ですね。

こういう音数が少なくてリリカルな曲には、このピアノの個性がばっちりハマります!

実はこの曲、88鍵ピアノの最高音(C=ド)を弾く箇所があるんですが、このピアノは85鍵で高音側が3鍵少ないんです!

試弾したときに「あれ?なんかいつもと景色が違う!?」と初めて気づいて泡食いましたが、

その部分は動画をご覧になっての通り、苦肉の策でなんとか乗り切りました(笑)

一緒に訪れていた演奏家・筒井一貴氏の的確なアドバイスにも感謝です!

 

 

 

the view from "monoposto"

http://monoposto.ciao.jp

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