AZiS 〜庵治石の音〜

2014.06.28 Saturday

0
    本日、秋葉原で開催されているポータブル・オーディオのイベント、ポタフェスに行ってきました。
    お目当ては、僕が音楽を担当させて頂いた映画「紲 〜庵治石の味〜」を通してご縁のあるAZiSというブランド。
    日本の銘石「庵治石」を使った製品を開発されていて、今回のイベントでは小さなスピーカーシステムや
    ヘッドフォンスタンドなどのアクセサリーなどを出展されてました。

    今回、僕が試聴させて頂いたのはS2というデスクトップのスピーカーシステム。
    アンプ部は真空管アンプとデジタルアンプのハイブリッド仕様。
    スピーカーは5cmのフルレンジユニットとなります。
    それに加え、オプションのサブウーファーを随時ON/OFFして試聴。
    ソースは同社のハイレゾ対応ミュージック・サーバー
    muSaからの再生です。

    これらのすべてに庵治石が使われており、デザイン性はもとより制振効果など音質向上にも寄与しているようですね。

    さて、肝心の出音ですが。
    5cmのユニットから出ているとは思えない、音楽的に豊かな音!
    最近の多くのオーディオは無理にワイドレンジ化したような印象を受けるものも多いですが、
    これはとてもナチュラルで心地よいサウンドです。
    無理せず、小さなユニットから得られる音を最大限に引き出したという印象ですね。
    このサイズにもかかわらず、音楽的な低域の鳴りっぷりが見事でした!
    もちろん絶対的な低域の量感は少ないのですが、音楽に必要なポイントは押さえられてます。
    低域を無理して出していないぶん、中域〜高域にかけての見通しがよく、アタック感の再現も良いですね。
    音像もスピーカー間に広がる箱庭のような感じで、ミニチュアサイズながらもリアルな感触。
    このあたりはフルレンジユニットの良さが引き出されてる感じです。
    サブウーファーをONにすると、当然ながら低域が補強されます。
    それも、ただブリブリに補強するのではなく、程よくレンジが広がる感じ。
    全体の音像が少しぼやけるような感じもしましたが、
    これは、このサブウーファーが前モデルのS1用にチューニングされたものだからのようですね。
    このあたりの改良も検討しているとのことでした。

    これらに加え、今回はこのシステムにヘッドフォン出力を拡張できるアンプコンバータ
    Seleの試作機も展示されてました。
    手巻きのトランスを2基も搭載し、アンプからの音を色づけなく出力できるような設計になってる模様。

    試聴に使った音楽ソースやヘッドフォンが使い慣れたものでなかったため詳細な感想は割愛しますが、
    小さく細かい音までしっかりと聴き取れるクリアな音質なことは確かで、その実力がうかがい知れます。

    ポタフェスは明日(6/29)まで開催しているので、みなさまも是非AZiSブースにお立ち寄りくださいませ。
    他の出展ブースとは趣を異にした世界が体験できますよ♪





    the view from "monoposto"
    http://monoposto.ciao.jp

     

    AKG K612 Pro レビュー

    2013.09.22 Sunday

    0
       長年、音楽制作時のモニタリングで愛用しているAKG K240Sの後釜として
      同じくAKGの新製品 K612 Proを導入しました♪

      (左:K240S 右:K612 Pro)

      K612はK240と違い完全な開放型なので、マイク録音時のモニターには使えません。
      まぁK240も録音時のモニターには使ってなかったけど(^^;;
      マイク録りのときはVictor HA-MX10とSONY MDR-7506(改)を使います。
      なので、用途としてはミックス時のチェック用ということになります。
      この用途において、K612はバツグンのチカラを発揮してくれます!

      買うときには、当然、上位モデルのK712 Proとも比較試聴しました。
      むしろ最初はそちらが本命だったんですけどねw
      K712の音を簡潔に表すと "音場が広く、シルキーかつウォームで繊細な音" という感じでしょうか。
      前モデルのK702よりも低域の量感が改善されて、よりフラットな周波数特性になっています。
      それと比べると、K612の音は "ちょっと音場が狭く、ドライかつクールでパキッとした音" という感じです。

      実は、最初に試聴したときは、どちらもiPhone5に直挿しして聴いてたんですが、
      そのときのK612の印象はちょっと違ってました。
      音像が小さく、頭内定位感が強調されたような感じというか・・・。
      違和感を抱きつつも、定位感の良さは強く感じましたね。
      あと、これはわかってたことですが、音量がまったく稼げない!
      K612のインピーダンスは120Ωと高いので、そこらの携帯プレイヤーでは太刀打ちできません(^^;;
      また、インピーダンスが高いということは、それだけアンプの影響を受けやすいということです。
      iPhoneのアンプ程度では本領を発揮できず、ちょっと印象が悪かったようですね。
      自宅スタジオのRME Fireface UFXのヘッドフォン出力では見違えるようにまともな音になりましたw
      ちなみにK712の方は62Ωなので、iPhoneでもそこそこ鳴らせます。

      さて、音楽制作環境でK612を使ってみての感想を箇条書きにしてみます。

      ・周波数特性的にはフラット方向だけど、高域は若干ピーキー、中域〜中低域はやや薄い
      ・低域はかなり低いところまで確実に伸びていて頼もしい
      ・AKG特有の音場の広さは健在だけど、K712よりも耳に近い感じ
      ・定位感が良く、特にセンター定位は高域から低域までビシッと決まる!
      ・低域の解像度が高く、ベースラインなどが良く見える
      ・トランジェントがバツグンに良い!!
      ・音圧感をあまり感じないので、音量をかなり上げても耳への負担が少ない
      ・いままで使ってきたヘッドフォンの中で、ピアノ曲が最も美しく鳴ってくれるヘッドフォン♪

      という感じでしょうか。
      特に驚いたのがトランジェントの良さで、これはもう特筆ものです!
      音の立ち上がりが正確に再現されるので、2種類の音色をレイヤーしたサウンドの
      微妙なズレや音色の違いがコワイくらいに見えます。
      生楽器でも、ストリングスやホーンのセクションの人数感などがよく分かりますね。
      先述の通りセンター定位がかなりビシッと出てるし、音の分離も良いので、
      各楽器に意識をフォーカスしやすいです。
      特に低域は本当に見えやすい♪
      リバーブの消え際などもバッチリ見えるし、
      ノイズなどの細かい音も指でつまめるんじゃないかと思えるほどハッキリ確認できます。

      というワケで、かなり音楽制作時のモニターに向いた音だと言えるのではないでしょうか?
      それもバランスをとるとかではなく、粗探し用の顕微鏡的なツールとして。
      音楽を楽しく聴くというよりは、分析的に聴くのがラクなヘッドフォンだと思います。
      ただし、僕の場合、DAがRMEなので、そのキャラも色濃く出ているハズです。
      太い音の出るアンプや真空管アンプなどを使うと、また印象が変わるでしょう。
      逆にK712はもっと音楽的に均整のとれた音なので、リスニング用途は言うに及ばず、
      ミックスのバランスチェックやマスタリング時のチェックに向いてると思われます。
      用途や好みによって選べるというのは良いですね♪
      まぁK712の方は価格が2倍以上してますが(苦笑)



      the view from "monoposto"

      BELDEN 88760

      2011.07.22 Friday

      0
         ちょっときまぐれにケーブルを自作してみました。
        前から気になってたBELDEN 88760です。


        プラグはAmphenol製のTRSをチョイス。
        定番のNEUTREKやSWITCHCRAFTよりも安いけど、割としっかりしてます。
        長さは1mで、オーディオI/Oからサミング用のミキサー(ALLEN&HEATH ZED-R16)への出力用に作りました。
        いままではど定番のCANARE L-4E6S(TRS)を使ってました。
        というワケで、この2つに加え、オプティカル入力(ミキサーにADAT入力があるため)を比較してみます。


        ・オプティカル入力(SAECの古い1万円くらいのケーブル)
         さすがにクリアな音ですね。
         高域の伸びも良く、低域には締まりがあり、とてもバランスの良い音。
         ほんの若干、中域が薄い感じがしますが、これは好みの範疇ですね。
         DAされた後はアナログサミングなので、デジタルとアナログのいいとこ取りな印象w

        ・CANALE L-4E6S
         オプティカル入力と比べると一気に地味になりますねw
         変なクセのない素直な音です。
         が、低域の太さはオプティカル入力を凌駕しており、ふっくらした感じが心地よい。
         中域はそこそこですが、その下の中低域がしっかりしており、
         ボーカルなんかは声が太くドッシリとした感じになります。
         高域はさすがにオプティカル入力ほど伸びず、空間の奥行きなんかは見えづらくなります。
         総じて柔らかく太い感じの音だと思います。
         ただ、スピード感という点では少々緩いかもですね。

        ・BELDEN 88760
         オプティカル入力とCANAREのちょうど間な感じです。
         高域の伸びは4E6Sと同程度ですが、低域は若干抑えられてスリムな感じに。
         とは言え、オプティカル入力よりは明らかに太いですね。
         中域〜中高域の密度感は4E6Sよりも勝っており、ボーカルが前に出てきます。
         スピード感のある明るめの音、それでいてアナログ的な太さもあるのでとても気に入りました。
         2MIXのマスターを通すにはこちらの方が向いてる気がします。


        余談ですが、Kick、Snare、OH、RoomをADAT8chを使ってサミングしProToolsに戻した2MIXと、
        ProTools内でバス経由でステレオトラックに録音した2MIX、
        さらにその2MIXをミキサーへ通して(4E6S)ProToolsに戻した(BELDEN 8412)2MIXの比較もしてみました。
        結果を言うと、内部MIXに比べ外部ミキサーを通した方がやはりまとまり感が出ます。
        特にADAT経由でサミングした音は、重なった音の前後感も分かるような感じで、
        アナログサミングの効果を感じられる結果でした。
        2MIXをミキサーに通したものは、ドラムキットがひとつの塊となったかのようなような、
        ガッツ溢れる押し出しの強い感じでしたね。
        目的によって使い分けられそうです。

        いやぁ、アナログはやっぱり面白いですね。
        ミキサーのヘッドアンプで軽く歪ませて音を作ることも出来るし!
        味気ないソフトシンセの音も、こうしてひと手間かけると表情豊かになるのでオススメです♪

        Victor HA-MX10Bの軋み音の改善

        2011.07.17 Sunday

        0
           前回のブログに書いた、ビクターのモニターヘッドフォンHA-MX10Bの軋み音についてですが。
          その後、メーカーに連絡して点検をしてもらったところ、
          製品としての不良ではなないというお返事でした。
          ただ、スタジオ向けに作られた業務用機としてマイク録音に使えないのでは本末転倒なので、
          今後の製品開発のためにも是非改造させて下さいとのご相談を受けましてw
          こちらとしても使い物になってくれないと困るので、快諾しました。
          で、本日、無事に改造手術を終えて帰ってきたのです♪

          改造内容は、軋み音が発生する部分(JVCロゴ直上の水平方向に少しだけ可動する部分)の内部に
          緩衝部材を入れて軋み音の低減を図ったようです。
          その効果は確実にあり、いままではヘッドフォンを装着して動いただけで
          ギシギシと鳴っていたのがピタリと止みましたね!
          歌をうたってみても大丈夫でした。
          これでボーカル録音時に「ピシッ、パキッ」という軋み音が入ることもなくなると思います。
          もちろんこの改造による音質への影響はまったくありません。
          これでようやく安心して使えるようになりました♪

          ちなみに、お世話になってる宮地楽器さんの店頭デモ機でも軋み音のチェックをしてみましたが、
          この症状は立ち会ってくれた店員さん2名も確認してくれました。
          つまり、現在出回っている個体の多くで発生している可能性が高いので、
          音楽制作用に導入を検討している人は要注意です。
          これも初期ロット製品の宿命なのかな・・・。
          とりあえずこの情報はメーカーの技術部にちゃんと伝わってるので、
          今後の生産ロットでは改善されることを切に望みます!
          音質自体はとても良いのだから、なおさら!!




          the view from "monoposto"

          Victor HA-MX10Bの弱点!?

          2011.06.24 Friday

          0
            先日のブログでもご紹介したビクターのモニターヘッドフォン HA-MX10B。
            音は結構気に入ってるんですが、昨日、思わぬ弱点が発覚!
            コレね、結構ギシギシと軋むんですよ。
            なので、マイク録音時のモニターに使うと・・・。
            特にボーカルでは顎が動くので、壊滅的なノイズが漏れなく録音されます(苦笑)
            ダメじゃん(>_<)
            モニターヘッドフォンとしてこれはどうかと・・・。
            いままではラインものの録音とミックス補助にしか使ってなかったから気にならなかったけど、
            まさかこんな落とし穴があったとはなぁ。
            もしかして、初期ロットだから造りがイマイチなだけだったりするかな?
            このブログを見て下さったユーザーの方、情報あったらコメントお願いします!!





            the view from "monoposto"

            新しいヘッドフォンとFireWireケーブル

            2011.06.06 Monday

            0
               仕事が少し落ち着いたので、ここ数ヶ月で新たに導入した機材の感想をw

              -----------------------

              まずはヘッドフォン。

              長年使ってきたAKG K271S+OYAIDEケーブル、K240Sに加え、3月頭にVictor HA-MX10Bを導入。
              3ヶ月使ってみての感想の第一は、意外に低域の量感は控えめだな...というもの。
              ビクタースタジオのラージモニターのキャラに近づけたと書いてあったので、
              もっと低域の量感は多いのかと思ってたのです。
              なので、ちょっと肩すかしをくらった感じw
              でも、低域の量感は少ないけど、解像度は上記3機種の中では一番高いですね。
              量感のない低域も、ベースラインの見え方は一番良かったりします。
              K240Sなんかは低域がモコモコするほど量感があるけど、そのせいで見えにくかったりする。
              K271Sはこの2つの中間かな。
              このヘッドフォンも、もともと低域の量感は少ない方だけど、OYAIDEのケーブルで多少補えてる感じ。
              広がり感なんかは、断然AKG勢の方が広がる感じが強い。
              HA-MX10Bは、やはり900STの系列の音ですね。
              900STよりも中域の押し出しがちょっと強いかな?
              ミックスやリスニングよりも、演奏時のモニター用途が一番合う感じです。
              装着感も似てる。
              長時間装着していると耳が痛くなる(苦笑)
              もちろんミックスやリスニングもこなせるだろうけど、それは人それぞれかなぁ。
              個人的には、ミックスに関してだけはHA-MX10Bだけでするのは無理かな。。。
              というワケで、僕の使い分けは以下の通り。

              K240S → 作曲時のモニター
              HA-MX10B → 楽器レコーディング時のモニター、ミックス時の粗探し
              K271S → ミックスの補助(最近は出番少ないですが・・・)

              ちなみに、リスニングはどの機種も使いますね。
              その日の気分や聴く目的によって替えてます♪


              -----------------------

              お次ぎはFireWireケーブル。

              オーディオI/OをRME Fireface UFXにしたのをきっかけに、
              MONSTER M DG FL400 6/6-7から、OYAIDE d+ FireWire 9pin-6pinにしてみました。
              こちらも使用して3ヶ月ほどですね。
              仕事の途中で替えたのですが、これが結構音が変わっちゃって違和感があったので、
              その仕事は最後までMONSTERで通しました。
              その違和感というのは、主に定位感や広がり感。
              OYAIDEの方はどうも広がりすぎてセンター定位が甘くなる感じがしたんです。
              けど、あとで原因がわかりました!
              MONSTERの音の傾向は中低域〜低域が太く、音像的には全体的にセンター寄りなんです。
              なので、モニタースピーカーの内振りを通常より浅くしてたんですね。
              そうすることによって好みのバランスにしてたんです。
              それをOYAIDEにしたら、外に振り過ぎだったと(苦笑)
              0.5〜1cmほど内振りを強くしたらセンターがビシッと出て、尚かつ広がりも出るようになりました。
              ROCK系の音楽にはMONSTERの方が合うかもしれないけど、
              僕がやるような音楽にはOYAIDEの方が合ってますね。

              余談ですが、RMEのオーディオI/OはUSBやFireWireの制御を自社プログラムのFPGAでコントロールしているおかげか、
              USB接続時のパフォーマンスが非常に優秀なようです。
              RME本社の人も、日本の輸入代理店の人も、USB接続の方がFireWireよりも若干高性能だと言ってます!
              これはオーディオI/0界の常識を覆すことですね。
              というワケで、僕もそのうちUSB接続に切り替えようかと思ってます。
              UFX本体のファームウェアアップデートもUSB接続のみの対応だしw

              初代Mac Pro Quad v.s. Mac Pro 12-Core

              2011.05.26 Thursday

              0
                 最近になってようやく音楽制作に使用しているMac Proのパワー不足を感じはじめました。
                うちのMac Proは初代モデル。
                いままではあまり不満を感じなかったんですが、ProTools 9付属のEleven Freeという
                ギターアンプシミュレータを使うようになって不満続出(苦笑)
                このプラグイン、とても重いです・・・。
                他のソフトシンセを同時に立ち上げ、そのうちの1つにインサートし再生ただけで
                もうCPUの40%くらいは使ってしまう感じ。
                CPUメーターの見た目的には平気そうにみえるけど、再生中やREC中に再生が止まってしまうことが頻発。
                RECで演奏が上手くいってるときにに限って止まるのは、マーフィーの法則か?
                けど、やはりツライものがあります(T_T)
                買い替えたいなぁ。
                Native環境だと、快適動作はやはりCPU性能に依存するもの。
                最新のMac Proはどうなんだろう・・・?


                というワケで、うちのMac ProでいったいどれくらいEleven Freeを立ち上げられるのか検証。
                同時に知人に協力してもらって、最新のMac Pro 12-Core 2.93GHzとも比較してみました!

                テスト環境は以下の通り。


                <初代Mac Pro>
                CPU:Xeon 2.66GHz Quad
                RAM:8GB
                OS:10.6.7
                作業用HDD:Seagate 7200rpm 500GB
                I/O:RME Fireface UFX(FW接続)

                【ProToolsの設定】
                ProTools 9.0.2
                バッファ:256
                ホスト プロセッサ:3プロセッサ(安定動作のために4コア中3コアを割当)
                CPU使用限度:99%
                セッション:24bit/48KHz WAV


                検証内容は、モノトラックに適当なファイルを読み込み、そこにEleven Freeをひとつインサート。
                その状態で何トラックまで増やしていけるかという、ごく簡単なものです。
                で、気になる結果ですが・・・。

                ーーーーーーーーーーーー
                <Mac Pro 2.66GHz Quad>(2007)

                 再生上限トラック数(モノ):13
                ーーーーーーーーーーーー

                お次ぎはMac Pro 12-Core 2.93GHz。
                詳細なマシン構成は聞いていないのですが、CPU、RAM、HDD、I/O以外は同じだと思われます。
                ProToolsの設定も同じですが、プロセッサは安定動作のためにHyper-Threadingはオフ、
                物理12コアのうち10コアを割り当てているそうです。
                その結果がコチラ。

                ーーーーーーーーーーーー
                <Mac Pro 12-Core 2.93GHz>(Mid 2010)

                 再生上限トラック数(モノ):59
                ーーーーーーーーーーーー


                っとまぁ、このような結果になりました。
                つまり、初代Mac Proの最廉価モデルと最新(Mid 2010)の最高モデルの差は、
                ProToolsを使う限りではおよそ4.5倍ということになりますね。
                これはコア数とクロック周波数の差にほぼ比例してます。

                なお、HTをオンにして論理コア数を増やすと、一部のソフトシンセなどで不安定になるそうです。
                うちの環境では4コア割当にすると、VIENNAなどがブチブチとノイズが乗ってしまい
                まったく使い物にならなくなります。
                この種のバグはProToolsには多そうですね。
                今回の検証はマシン性能の限界を試したというよりは、
                より実用的な範囲内での限界値といった感じですので、
                あくまでもご参考までに。


                あと気になるのは、現行Macで最高のクロック周波数を誇る、Mac Pro 6-Core 3.33GHzでの結果ですね。
                この構成は最廉価のシングルCPUモデルのみに用意されたカスタマイズなので、
                その存在自体を知らない人が多いみたいw
                上記の通り、ProToolsはフルコアを割り当てたり、HTを使用すると動作が不安定になります。
                ということは、もしかしたらコア数よりもクロックが高い方が有利なのでは・・・?
                そりゃ12-Coreに比べれば劣るだろうけど、価格を考えたら圧倒的に6-Coreシングルの方がC/Pは高い!!
                誰か持ってる人、検証してみてくださいw

                RME Fireface UFX レビュー ※2011/2/21追記

                2011.02.17 Thursday

                0
                   オーディオI/Oを買い替えました。
                  ProTools 9になり、オーディオI/Oの選択の自由度が高くなったのに加え、
                  現在使っているものが筐体内部から異音を発するようになってしまったので・・・。
                  OS9でCubase VSTを使ってた時代からOSXでDPをメインにしてた2009年まで、
                  そしてProTppls 9にしてからの数ヶ月、トータルで実に10年近く愛用してたMOTU 828に代わり、
                  発売されたばかりのRME Fireface UFXへの変更です。
                  ProTools 9以前はM-Poweredだったので、他にもProFire2626やFW1814など
                  M-AUDIO製品も所有してるんですが、
                  ドライバーが不安定だったりヘッドフォンアウトにノイズがのったり、
                  肝心の音があまり好みじゃないのでもう使う気になれなくて(苦笑)

                  さて、Fireface UFXですが。
                  素晴らしい音質でございますよ!
                  MOTUは中低域にガッツがあり音の広がりも若干こぢんまりとしてたんですが、
                  RMEは評判通りフラットでワイドレンジですね。
                  位相特性が良いのか、左右への広がりもとても良いです。
                  フェイズをいじったトリッキーなSEなんかは、頭の後ろまで回り込み、
                  耳の後ろから包み込まれるような感覚が味わえます。
                  そして解像度がとても高い!
                  MOTUやM-AUDIOを使ってた頃は気づかなかったような音がたくさん見えてきます。
                  もちろんMOTUやM-AUDIOでも聴こえてはいたんだけど、
                  一生懸命に聴き入らなくても勝手に聴こえてくるんですよね。
                  テクノなんかで2種類のキックを使ってるような曲でも、
                  その2つがちゃんと別々の音色として聴こえ、さらに前後感まで聴き取れます!
                  RMEはミックスに向くと聴いていましたが、それも頷けるというもの。
                  確かにミックス作業はラクですよ、この音はw

                  マイクプリに関してはまだ本格的に試してはいないんですが、
                  とりあえずSM57を繋いでガットギターを弾いてみたところ、
                  タイトでスピード感があり、変な色づけを感じないとてもピュアな音でした。
                  ALLEN&HEATHのミキサーのHAと比べても数段上な感じです。
                  GAINも十分で、レベル合わせも本体前面の液晶の表示が巧みで合わせやすい。
                  オーバーするとそのチャンネルのメーター自体が赤くなるので視認性バツグンです!
                  このマイクプリはかなり使えそうな手応えを感じますね♪

                  付属のミキサーソフト TotalMix FXは慣れが必要ですが、なかなか便利です。
                  リバーブやディレイも十分"使える"クオリティです。
                  インプットやアウトプットに装備されたEQやコンプもガシガシ使える感じ。
                  これらの操作は本体前面の液晶画面とロータリーエンコーダーでもまったく同じ操作が行えますが、
                  もちろんパソコンの画面で操作した方がラクw
                  まだまだ使いこなせてないので、実制作をしながら慣れていこうと思いますww

                  惜しむらくは、本体前面の一番大きなロータリーエンコーダーが
                  MAIN OUTと2系統のPHONE OUTのみしか操作できないことですかね。
                  MAIN OUT(OUT 1/2)の端子はXLRなので、いままでTRS - XLRのケーブルでモニターに送っていた僕の環境だと、
                  OUT 3/4などに挿さなくてはいけなくなり、そうなるとモニターの音量調節がしづらくなってしまう・・・。
                  と思ったのですが、OUT 3/4以降は液晶右の2つのロータリーエンコーダーで制御できるので、
                  ヘッドフォンとスピーカーの調整ノブを分けることになり、かえって便利なことに気づきましたw
                  ちなみにヘッドフォン出力の音質も素晴らしく良いですね。
                  愛用のAKG K271Sがまるで別のものになってしまったかのようww

                  余談ですが、モニタースピーカーへの接続は、最初はMAIN OUT(XLR)から
                  モガミの2549でDynaudio BM5Aへ繋いでたんですが、
                  左右の音の存在感は良いんだけど、センター定位のボーカルなどが引っ込んで聴こえて
                  なんだか違和感があったんです。
                  そこで、いままで使ってたオヤイデ PA-02(TRS - XLR)をOUT 3/4に接続したところ、
                  見違えるように良くなったのには驚きましたね。
                  ボーカルがしっかり存在感を持って前に出てきました。
                  中高域〜高域にかけてもしっかり伸びて艶っぽさが加わり、
                  モガミではだらしなく繋がって聴こえてたエレキベースのラインが
                  歯切れ良く、音程感もハッキリと聴き取れるようになりました。
                  やっぱりケーブルは大事だなぁと改めて感じましたね。


                  ※追記
                  本文で、フロントパネルの大きなロータリーエンコーダーではMAINとPHONEしか制御できないと書きましたが、
                  そのMAIN OUTはTotalMix FXで任意のHARDWARE OUTに変更できました。
                  MAINだけでなくPHONEも自由にアサインできます。
                  やはり大きなノブで操作したいという場合、問題なく対応できます。



                  ----------------------------------
                  the view from "monoposto"

                  オヤイデ電気 HPC-X62 2.5m レビュー

                  2010.04.19 Monday

                  0
                     愛用のヘッドフォン、AKG K271Sのためにオヤイデ電気の交換ケーブルを買いました。 HPC-X62 2.5m miniXLR→1/4”TRSフォン http://oyaide.com/catalog/products/p-3997.html かれこれ1年くらい買おうかどうか迷ってたんですよw ケーブル替えるくらいならヘッドフォン自体を買い替えてもいいかなぁとか思って。 でも、K271Sの音は好きだし長年使っていて慣れてるから、あまりキャラの違うものにしてしまうと、
                    今後のミックス作業などで慣れるのに時間がかかる。 けど、不満点もあるんですよ。 特に低域。 ここが見えにくいのが気になってて・・・。 ケーブルで音が変わるのは経験済みだけど、ヘッドフォンのケーブルを替えて
                    どこまで改善されるか不安で思い切れなかった。 けど、年度始めだし、気分を変えるためにもいいかなぁと思って買ってみたのですw その結果は・・・。 ハッキリ言って素晴らしいです!! ここまで変わるとはねぇ。 特に感動したのは低域の解像度の劇的向上。 もう、ホント劇的です。 付属ケーブルでは周波数的に再生はされてるものの、どこかつかみ所がなく、 ふわ〜っとしててベースラインなどは見えにくかった。 それが、このオヤイデのケーブルにしたら、もうベースが丸見えですw きっちりとセンターに存在感を持って定位するんですよ。 量感も増しました。 実は、最初に聴いたときは左右の広がり感が減って聴こえたんです。 K271Sのキャラとして、独特の広がり感があったんです。 それが薄まった・・・と、そう感じたんです。 けど、実はセンターにどっしりと定位すべきベースがすっぽ抜けてただけだったんですね(苦笑) ケーブルを替えることによってそこが改善され、より音楽的な出音になりました。 その他の帯域もかなり良いです。 高域の伸びも確実に良くなり、低域の改善と相まってレンジの広いサウンドになりました。 解像度もかなり上がり、定位感もよりハッキリと感じられます。 まだ買ったばかりなので少々音が硬い気もするけど、そのうち落ち着くでしょう。 いやぁ、買って良かった。 K271Sの性能を十二分に発揮できるようになりました! SHUREのヘッドフォンを買おうかと思ってたけど、必要なくなったなw



                    the view from "monoposto"

                    いまさらAKG K240Sのレビュー

                    2010.04.15 Thursday

                    0
                       ここ3年くらいAKGの代表的ヘッドフォン、K240Sを多用するようになった。 (メイン使用は上位モデルのK271Sだけど) このヘッドフォンを買ったのは、かれこれ11〜12年くらい前かな。 僕が所有する正常動作するヘッドフォンの中では最古参! ハッキリ言ってSONYなんかよりずっと耐久性がある。 でも、買ったは良いけど、SONYの音に慣れていたので全然なじめなくて・・・。 (これ以前は高校の頃に買ったSONY MDR-Z600を使っていた) というワケで、ほどなくしてお蔵入り(苦笑) 再び使い出したのは、広告映像の制作会社に入ったとき。 会社に気に入るヘッドフォンがなかったので、自前でこのK240Sを持ち込んで 在籍中はずっと会社に置きっぱなしで使ってましたw で、会社を辞めてからは自宅スタジオでサブとして使い始めたってワケです。 音の特徴は・・・なんて言ったらいいのか・・・。 基本的にフラットなんだけど、上位モデルのK271Sと比べると低域の量感が圧倒的に多く、
                      逆に高域が大人しい感じ。 大人しいと言っても、しっかり上まで伸びている。 あとは中域〜中低域に独特の弾むような鳴りがあるように感じるかな。 地味目で柔らかい質感の音なので、聴き疲れしないのは利点。 AKGヘッフォンの多くに見られる、ちょっと耳から遠いところで鳴ってるような感じがとてもいい。 モニターヘッドフォンらしい解像度や定位感の良さもしっかりと持っている。 故に、良いミックスの音楽を聴くと、一瞬ハッとするほどの空間の広さや奥行きを感じさせることがある。 逆にダメなミックスはダメに聴こえる。 これがリスニング用とは違うところ。 僕の使い方としては、ミックスやマスタリングの最終確認に使う感じ。 制作中のメインをK271Sにしてる理由は、単純に好きな音だから。 特にレコーディング時などは好きな音質でモニターしないと良い演奏が出来ないことがあるので。 というワケで、K240Sはリスニングにもよく使っている。 買った頃はなじめなかったけど、エイジングのせいもあってか、
                      いまでは手放せないヘッドフォンのひとつとなっております。 ちなみに現行品は後継モデルのK240 Mk.II。 いまのが壊れたら跡継ぎはもちろんコイツになるだろうなw あとはメインヘッドフォンの跡継ぎをどうするか・・・だ。