rosalia at Natur Musik Salon

前々から、ある程度良いピアノで気軽に練習したり、録音したり、さらにはアットホームなサロンコンサートなんかも開ける場所というのを探していたところ、友人のピアニストから「こんなところ見つけたよ」と情報をもらい、先日、見学させていただいたのが、新三郷駅から徒歩数分のところにあるNatur Musik Salonさん。ピアノや部屋鳴りのチェックがてら、早速録音させていただきました(笑)

 

 

Natur Musik Salonさんは、まだオープンして間もなく(2017年6月現在)、ほとんど知られていない穴場的音楽サロンです。ピアノはスタインウェイ B型(ハンブルク, 2005年製)で、状態も良好。一軒家をまるまるリフォームして作られたサロンは広さもそこそこあるうえに天井が非常に高く、とても開放的。なので響きは結構たっぷりとしています。録音目的の場合、もしかしたら要所々々に吸音材などを配置して、もう少し響きを抑えてもいいかもしれませんね。防音・遮音施工はされてませんが、周辺環境がとても静かなので、外部からの雑音はほぼないです。これは録音するのにも適した条件ですね。楽器はピアノの他にもRolandの電子チェンバロやヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの弦楽器も貸出可能。サロン内では飲食禁止ですが、別部屋にキッチンを備えたリビングがあったりと、なかなかのホスピタリティです。アットホームなコンサートはもちろん、長丁場のレコーディングでも安心ですね!

 

これは良いところを見つけたな。

今後は仕事やプライベートなどでどんどん使わせていただきたいと思います♪

 

 

 

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JUGEMテーマ:音楽

配信限定ミニアルバム『IIE311』楽曲解説

配信限定ミニアルバム『IIE311』の試聴用ダイジェストムービーに詳細な楽曲解説を追加しました!

メロディがない曲もあったりするのでなかなか取っつきにくいと思いますが、

この解説を読みながら聴いていただければ、このアルバムのコンセプトが少しはご理解いただけるかと思います。

 

 

 

『IIE311』楽曲解説

 

 

 

「dream after daydream」

 

のほほんとした柔らかな印象のエレクトロニカだが、その裏にあるのは「この平穏な日常がいつまで続くのか・・・」という不安。この日常は白昼夢で、この夢から醒めたら過酷な現実が待っているのではないか。それから逃れようとまた夢を見る・・・。サンプリングされた生活音とボーカロイドによる無機質なハミングが夢と現の対比を表しているが、そのボーカロイドも空気を介して録音するなどして、現実との境界を曖昧にしている。所々に潜ませた存在感が希薄な詩の呟きも、この曲の大切なポイントである。その存在に気づいたとき、終わることのない夢の入り口に立つだろう。

 

 

 

「invisible thorn」

 

目に見えない棘。安全と言われた原子力の、まったく歓迎すべからざる置き土産。セシウム137を題材にした執拗に繰り返されるシンセ音と、ゆっくりとした速度で破壊されて行く人と自然。シンセパートはダイスを使ったチャンスオペレーション(偶然性を利用した作曲法)によりパート数、演奏範囲、音価、持続時間などを決定しているが、それは原子力を人の手では制御しきれなかったことの揶揄である。自然音は非常にゆっくりとした速度で劣化していくが、これはカセットテープに何度もダビングを繰り返し、それらを30秒単位でモーフィングすることで表現した。最後はPCに取り込む際に偶然生じたデジタルエラーにより完全に破壊される。この自然の音があまりに美しく心地よかったため、1ヶ月ほどはテープダビングして破壊するのが躊躇われた。人の罪深さを体現した曲。是非フルバージョンを最後まで聴いていただきたい。

 

 

 

「caged torsion」

 

抑圧された状況の中、湧き上がる創作衝動。破壊からの創造。音楽が生まれる前の混沌とした何かを表現するため、意図的にメロディを排し、各種楽器による無作為な発音で構成しているが、作曲者が最も慣れ親しんだ楽器がピアノなため、レコーディング前のピアノ調律音が唯一の作為ある発音となっている。冒頭のピアノ音はベーゼンドルファー Model.290 インペリアルの拡張された低音弦の最低音をマルチマイクで録音し、再生時にその組み合わせを変えることで位相変化を発生させ、微妙に音色を変えている。裏のテーマとして「創世記」=「神の創造」を潜ませているため、タイトルは「god's creation」のアナグラムになっている。

 

 

 

「キミ 想フ ヨルニ」

 

震災の直後、不意にやってくる余震への不安を掻き消すために生まれた曲。もともとはピアノ+ヴァイオリン+チェロの編成で発表したものだが、最近はピアノソロで弾くことの方が多い。今回は小型マイクを取り付けたiPhoneをピアノ内部に置き、ピアノの発する様々なノイズとのアンサンブルを試みた。ハンマーのゴツゴツとした音、ペダル踏み替え時の重低音、ダンパーと弦が触れ合う瞬間のビビリ、木製アクションの稼動音など、ピアノの内部には普段は切り捨ててしまう音で溢れている。それらがまるで小人のパーカッション隊のように楽曲を賑やかす。このピアノは1970年代のNYスタインウェイだが、他にも新品や100年ものの欧州製ピアノなどで試している。しかし、いずれもピアノ響きとしては素晴らしいものの、ここまで多彩なノイズが出たのはこのピアノだけだった。このノイズの中でひとつだけ「ジュワァァァ」と、フェルトか何かが押し付けられるような音が入っているが、実物では何度やっても再現出来ず、いまもって謎の音である。きっとピアノの精霊の悪戯だろう。

 

 

画像クリックで販売詳細ページへ。
リンク先の販売ストアアイコンをクリックで各販売ページへ直接ジャンプできます。

 

 

 

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ミニアルバム『IIE311』ダイジェスト版

最新ミニアルバム『IIE311』のダイジェスト版を制作しました!

配信ストアでの試聴よりも長く、オイシイところを切り取ってます(笑)

余談ですが、このムービーで使われている写真はすべてこのアルバムのアートワーク(ジャケット)で使った写真です。

これらを重ねてあのアートワークを制作しました。

その写真も、こだわりのフィルム、こだわりのビンテージカメラで撮ったもので、趣味と実益を兼ねた作業となりました(笑)

 

 

そしてそして!

ハイレゾ版の配信も開始しております!!

ハイレゾ、ストリーミング含め、配信ストアの詳細は以下の画像をクリックした先でご確認いただけます。

 

リンク先『IIE311』アートワーク画像右側に並ぶストアアイコンをクリックすると、
各ストアの『IIE311』販売ページへダイレクトにジャンプできます。

 

今回のミニアルバムの根底にあるのは3.11の震災が僕の心に残したキズです。

それは被災地の方々に比べたら微々たるものだと思うし、それをこうして見せるのは少し躊躇われるのですが、

少し離れた関東圏に住んでいる人の中にはきっと同じようなことを感じてる人がいると思います。

いまはこれまで通りに平穏な生活を送っていられるけど、目に見えない所で何かが確実に変わってきていて、

いつしかその平穏が奪われてしまうのではないか・・・。

自然の起こす現象はどうしようもないけれど、ヒトの手でどうにかできるも問題は誠実に対処していくべきだと思います。

 

 

 

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配信限定ミニアルバム『IIE311』リリース開始!!

アコースティックな活動や作曲仕事の合間に作っていた電子音響音楽を配信限定でリリースしました!!

 

 

"I incline my ears to 3.11" 無意識のうちに耳を傾けていた。あの日以来、日々のふとした瞬間に湧き上がる感情に。不安、恐怖、情動、願い・・・それらを実験的手法によって描いた本作。フィールドレコーディングで採取した音による世界の再構築。ダイスを使ったチャンス・オペレーション的作曲手法。カセットテープによる執拗なダビング。意図的なメロディの排除。ピアノから発せられるミクロな音とのアンサンブル。聴くたびに新たな発見があるような遊び心もそこここに。すべてはこの感情を共有したいがため・・・。近年はアコースティックな活動を主体にしていた三島元樹が贈る実験的電子音楽。

 

iTunes StoreなどのDL配信をはじめ、Apple Music、Spotifyなどのストリーミング配信、

制作時のマスターとまったく同じクオリティ(24bit 96kHz WAV.)のハイレゾ配信もご用意!

配信ストア情報やアルバムの詳細は上記アートワークをクリックしていただくか、以下のリンクから。

 

http://www.tunecore.co.jp/artist/monoposto_mishima#r377332

 

まだ配信が開始されていないストアもありますが、すべて出揃ったらまた告知いたします♪

 

 

 

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「ほしぞらのゆりかご」 - PLEYEL 3bis(1911年製)

僕の音楽的ルーツのひとつは近代フランスのピアノ曲なんですが、

実はいままでフランスのピアノを弾いたことは数えるほどしかなくて。

そんな中、去年訪れた群馬県は高崎のコンサートサロン アトリエミストラルさんですこしだけ弾いた

PLEYEL(プレイエル) 3bisという100年ほど前のピアノがとても印象に残っていて。

現代のプレイエルを弾いたことはあったのですが、ここのプレイエルは空間の箱鳴りも手伝ってか、

その小さなサイズからは想像できないほど豊かな低音の鳴りと、

光の粒子というか、粉砂糖というか、なにかそういったサラッとした華やかな響きを纏った中高音域、

そして全体から醸し出される柔らかさ、温かさは、現代のプレイエルではなかなか出せない音だったんです。

で、先日それをふと思い出して「プレイエル弾きたい」とSNSでつぶやいたら、

そのミストラルさんのピアノをメインテナンスしているさいたまピアノ工房さんから

「プレイエル 3bisの調整が一段落したので弾きに来ませんか?」とお誘いを受けまして。

もちろん、一も二もなく飛びついたワケで(笑)

そのときに撮った動画がコチラです。

 

 

アトリエミストラルさんのところのピアノとほぼ同時期の同モデルですが、その音色は結構違う印象です。

こちらの3bisは低音域は軽やかで、全体的に匂い立つような華やかさを感じました。

「フランスのピアノは香水の香りがする」と言われるみたいですが、分かる気がします(笑)

あと、「コンッ」というアタック感が独特ですね。

ちなみに曲は拙作「ほしぞらのゆりかご」という曲です。

僕がサントラを担当した映画「紲 〜庵治石の味〜」では主人公たちがデートするシーンで使われた曲ですね。

こういう音数が少なくてリリカルな曲には、このピアノの個性がばっちりハマります!

実はこの曲、88鍵ピアノの最高音(C=ド)を弾く箇所があるんですが、このピアノは85鍵で高音側が3鍵少ないんです!

試弾したときに「あれ?なんかいつもと景色が違う!?」と初めて気づいて泡食いましたが、

その部分は動画をご覧になっての通り、苦肉の策でなんとか乗り切りました(笑)

一緒に訪れていた演奏家・筒井一貴氏の的確なアドバイスにも感謝です!

 

 

 

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